溶融亜鉛メッキ面1コート着色塗料 施工システム

 
 
●特徴機能
 
セラミック無機塗料が従来の常識を破る通気性・親水性の強力防錆膜をつくります。
亜鉛膜または亜鉛メッキ鋼にセラミック塗装をすると通気性・親水性の化粧膜ができて、エッジ部や木口に塗り損じがあったり、傷や割れができて鉄肌が露出しても、赤錆が発生しません。この塗膜は亜鉛と反応して強く密着し、亜鉛層も長期に亘り保護することができます。この結果、耐熱性は600℃以上になります。
 
●簡単な素地調整で施工ができます。
●密着向上の為の専用のエポキシ樹脂プライマーを塗る必要がありません。
●1種類の上塗り塗料で直接着色仕上げ塗りが実現しました。
●コストが既存有機塗料工法の1/2(行程の短縮、塗料費)半分で経費が削減されます。
●耐候性は、フッ素樹脂以上の耐久性能を発揮します。
 
反応式     ZnOH2                +             SiO2        →           ZnSiO3    +             H2O
 
(水酸化亜鉛)                (セラミック成分)    (ケイ酸亜鉛)
 
●仕様行程
 
 1⃣素地調整
 亜鉛めっき鋼材の表面に付着している油脂分や剥離成分の除去並びに表層の粗面形成のため、スコッチブライト等にアルカリ性(SSS-1)を50%の水で薄めたアルカリ性脱脂剤等を含浸させ、擦った後濡れ雑巾で拭くor水洗いをする。
 2⃣下塗り(1回目)
・水性シリケート(S-1)無機塗料
・標準塗布量    150g/㎡ (刷毛・ローラー)
・塗り回数     1
・塗り間隔(20℃)   3〜6時間
・標準膜厚                  25μ
・希釈剤      BA  水
 3⃣上塗り(2回目)
・水性シリケート(S-1)無機塗料
・標準塗布量    150g/㎡ (刷毛・ローラー)
・塗り回数     1
・塗り間隔(20℃)   3〜6時間
・標準膜厚                  25μ
・希釈剤      BA  水
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■参考施工システム
 
●鉄素材 新設施工工法・・・防錆下塗 M-Z + 上塗 S-1(1コート)
鉄地は調合された「M-Z」を塗装して13時間乾燥させた後、上塗剤「S-1」塗装して48時間乾燥させると使用できる状態になります。
 
 
●既存 有機樹脂塗膜あり 塗替 ・・・変性エポキシ樹脂下塗+G-1(1コート)
・樹脂塗装膜値はエポキシ系プライマーを塗装して12時間以上乾燥させた後、「G-1」を塗装して
12時間以上乾燥させます。
 
 
科目\品名
MーZ
S−1
G−1
外観
1液1粉
各色液
各色液
主成分
Zn
SiO2
RSiO3/2
SiO2
TiO2
TiO2
加熱残分%
8082
6570
3336
粘度 秒
2535
2025
913
pH
10,5
11,5
4,5
うすめ液
BA
BA
アルコール
 
 
下地状態/塗料
下塗剤
上塗剤
塗料名
塗布量(g/㎡)
塗料名
塗布量(g/㎡)
鉄地仕様
M-Z
200400
S-1
125250
亜鉛メッキ仕様
 
-
S-1
125250
既存塗替仕様
 
エポキシ系下塗剤
G-1
100200
 
  ●いずれの塗膜も硬化反応は、その後34週間進行して最終硬度になります。
 
■塗膜物性
項目
試験条件
試験結果
内容
防錆処理層に「S-1」を塗布した
溶融亜鉛メッキ
M-Z
塗膜厚
S-1」の塗膜
40μm
50μm
密着性
クロスカットテープ剥離
100100
100100
硬度
JIS K 5400 鉛筆引っかき値
7H
6H
耐温水性
60℃温水浸漬 14日間
変化なし
変化なし
促進耐候性
JIS K 5400 サンシャインウエザオメーター4,000時間 △E
3.4
2.7
塩水噴霧性
クロスカット後 5%食塩水1,800時間
赤錆の発生なし
赤錆の発生なし
 
●塗料の取り扱い調整
(1)「M-Z」の粉800gに対し液200g入れて混合撹拌します。混合後の可使時間は約5時間です。
(2)「S-1」を撹拌機で510分撹拌して均一な分散液にします。
●下地処理
鉄地、亜鉛メッキ地とともに脱脂(好ましくはアルカリ脱脂)します。
樹脂塗膜他は洗浄して汚れ、剥離物などを除去します。
●塗装  (ローラー、刷毛、(ナイロン製))スプレーを使用します。
 
●鉄地は調合された「M-Z」を塗装して13時間乾燥させた後、上塗剤「S-1」塗装して48時間乾燥させ使用できる状態になります。