近年、住宅の断熱工法として、断熱材が構造壁の外側に適用される外断熱工法が注目されています。外断熱の主な長所は外的温度による構造躯体の劣化の緩和やカビやダニの発生原因ともなる壁内結露の抑制。また優れた保温性などがありますが、改修では一般的にコストや工期などが問題になっていました。
断熱性能を持ち躯体の保護機能に優れる防水型仕上げ塗材「ドリームコート」が開発されました
伝導率が断熱機能の決め手
単層弾性塗材の約5倍です。
[熱伝導率とは]熱の伝わりやすさを数値化したものを熱伝導率といいます。
熱伝導率の数値が小さければ小さいほど熱を伝えにくく断熱性が高いことを示します。
断熱機能を持った外装材をつかうとこんなにメリットがあります。
メリット1 通常の外装材仕上げに比べ冷暖房費が約8%節約できます。
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東京の夏で347Kwh(電力比) 北海道の冬で507L(灯油比)節約できます。 ※熱伝導度は前ページ下段の熱伝導率から換算しました。 ※上記数字はモデルケースを想定し算出したデータです。 ※他の断熱材等がある場合数値は変動します。 |
メリット2 室内温度差を少なくし高齢者にも優しい住宅になります | |
ドリームコートのシームレス外断熱効果により保温性も向上します。 冬、暖房を切った後と夏、冷房を切った後の室内温度変化をシュミレーションすると図のようになります。 ドリームコートにより未塗装の場合に比べて5時間後でも約1.5℃高く(低く)なることから保温効果も優れていることとがわかります。 |
メリット3 内断熱工法や充填断熱工法の性能を補強します。 | |
内側断熱の弱点である壁内結露の発生を低減させることにより、構造木材を水分から守り、壁内断熱材の含水によるズリ落ち等を防止します。 |
[結露について]
結露は空気中の水分(水蒸気)が凝集する現象です。空気中に許容できる水蒸気の濃度は温度によって決まり、温度を下げていくとある温度で結露を始めます。その温度を露点と言い、部屋の中で露点以下の冷たいコップを置くとその表面に細かい水滴が見られることで結露現象を確認することができます。
メリット4 優れた躯体保護性で外壁の長寿命化がはかれます。 | |
温度変化による躯体劣化の軽減。 無塗装(または一般塗装)の場合、躯体が温度(熱)の影響を直接受けるため、膨張・収縮し劣化が起こりやすくなります。 ドリームコートを塗装することにより躯体自体の温度変化が緩和されます。 |
■無塗装
■ドリームコート塗装
断熱機能の他にこのような特徴があります。
■弾性保持率
従来単層弾性に比べ経時における
弾性効果持続性に優れています。
■透湿性
断熱機能をサポートする塗膜の
透湿性も優れています。
●コンクリート・スレート・モルタル・その他(塗替えの場合)
▼ローラー仕上げ
工 程 |
塗料名 希釈 |
塗付量 (kg/㎡/回) |
塗重ね 時間(20℃) |
塗装方法 |
希釈率 (重量%) |
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1 |
素地 調整 |
1.劣化塗膜をケレン工具(皮スキ・ケレン棒)で完全に除去・清掃する。 2.ホコリ、チョーキング、汚れ等を高圧水洗にて除去し乾燥した清浄な面とする。 |
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2 | 下塗 |
アレスホルダーGⅡ 上水 |
0.3~0.5 |
8時間以上 7日以内 |
ウールローラー | 7~12 |
3 |
上塗 (1回目) |
ドリームコート 上水 |
0.60~0.85 | 4時間以上 | 多孔質ローラー | 0~3 |
4 |
上塗 (2回目) |
ドリームコート 上水 |
0.60~0.85 | ― | 多孔質ローラー | 0~3 |
▼吹き付け仕上げ
工 程 |
塗料名 希釈 |
塗付量 (kg/㎡/回) |
塗重ね 時間(20℃) |
塗装方法 |
希釈率 (重量%) |
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1 |
素地 調整 |
1.劣化塗膜をケレン工具(皮スキ・ケレン棒)で完全に除去・清掃する。 2.ホコリ、チョーキング、汚れ等を高圧水洗にて除去し乾燥した清浄な面とする。 |
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2 | 下塗 |
アレスゴムタイルシーラー 上水 |
0.15 | 2時間以上 | ローラー | 希釈なし |
0.18 | エアレス | |||||
3 |
上塗 (ベース吹き) |
ドリームコート 上水 |
0.65~0.7 | 4時間以上 |
タイルガン (口径6mm) |
2~3 |
4 |
上塗 (パターン吹き) |
ドリームコート 上水 |
0.75~0.8 | ― |
タイルガン (口径6mm) |
0~1 |
▼つや有り仕上げにする場合 | ||||||
5 |
上塗 3回目 |
アクアシリコンACⅡ 上水 |
0.16 |
2時間以上 7日以内 |
エアレス | 3~10 |
6 |
上塗 4回目 |
アクアシリコンACⅡ 上水 |
0.16 | ― | エアレス | 3~10 |
*塗付量は、被塗物の形状や素材・塗装方法・環境などによって増減することがあります。