スペインの伝統的なギターは、昔ながらのセラックタンポ塗り

part1

セラックニス・・・一般的市場には、最近ほとんど需要がない。

木部素材用途のオイルステイン木地着色のブリード防止&中塗を兼ねる使用法として漂白ラックニスが認知されている程度である。

日本では大正時代からスーパーワニスやセラックニスが主流として、木部素材の塗装仕上げ剤として活躍していた。

  しかし、昭和初期硝化綿ラッカーが輸入され、その性能(作業性、耐久性)のよさから急速に

普及、ラックニスは需要が減少していった。

ポリエステル樹脂は、中塗までにとどまり、すべての素材用途の上塗としてポリウレタン樹脂が主流となった現在、プライベイトな観点よりクラシックギターの製造過程を調べているうち「セラック」

の仕上げが「音色&保管性」に重要な役割を担っている。

ラック虫は蚕(かいこ)、ミツバチと並ぶ三大益虫と称され、インドや東南アジアに多く生息する虫の分泌物を主成分とした、お菓子のキャンディのコーティングにも使われている安全な純然たる天然素材であり、主にエチルアルコール溶剤で希釈使用される。

まさに、エコ、安全、環境など日本文化である漆と同じコンセプト。

いろいろな視点から勉強してみたい。

 

 

●参考記事として
「塗り重ねる回数は、基本的には300回。

ただし材料の状態や季節などによって調整することも必要です。塗装はボディ全体におこなうので、塗って乾かしてペーパーをかけての繰り返しで、時間的には3ヵ月弱かかります。そのようにして磨いていくうちに、セラックの塗料自体の色が付いて、ギター の色が少し濃くなるのです。」とある。

 (ヤマハ楽器解体新書HPより)

 

・・・と、言うことで

伝統的文化「手間をかけた価値感」も評価した手法技術として

少々「セラック」について

 

●part1〜part10 に分けて

 

勉強していきたいと思います。

 

 

be continued・・・・・